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「教育者向け」セミナー開催者募集!

震災犠牲者の命を教訓に

私たちNPO法人 減災教育普及協会は、阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)がきっかけで活動しています。24年前に起こった地震によって6,434名の方が亡くなりました。 8年前の東日本大震災では、耐震化された公立学校1,632校で天井が崩落しました。2年前の熊本地震では、耐震強度が不十分だった多くの建物が崩れ犠牲者が出ました、昨年の大阪北部地震では、倒れてきた塀や本棚で亡くなった方がいました。北海道地震(北海道胆振東部地震)では、土砂災害によって大勢の方が生き埋めになりました。 はたして、これらの犠牲は想定外の出来事だったのでしょうか?多くの犠牲を教訓にできているのでしょうか? 私たちNPOは、学校の先生方の減災教育に力を入れています。防災教育や訓練を行っている多くは、保育園、幼稚園、小学校の先生だからです。勉強会に参加された先生方は、自身が子どもの時に先生に教わった防災教育に間違いがあることに気づきます。それと同時に、自分たちが子どもたちに教えている防災教育にも同じ間違いがあることにも気づくのです。

セミナーに参加された、先生方の感想です。

  • 自分で考えて危険を回避する意識が、教員・児童ともに低いと感じた。
  • 月一回、訓練すれば良いと思っていたから、話を聞いて衝撃的だった。
  • マニュアル通りの訓練では災害に対応できないと思った。
  • ほとんどの教員が知らないことだと思った。
  • 指導方法を再検討する必要があると感じた。
  • 様々な防災に関する研修で”知識を得ているつもり”になっていたと反省しています。

減災という言葉は阪神淡路大震災から生まれた教訓です。減災は単に”被害を減らそう”という意味だけではなく、”被害は防げない”という前提の言葉です。被害は自分や自分の大切な人かもしれないと覚悟する言葉です。 私たちの目指す減災教育は犠牲者の命を決して無駄にしません。

1995年(平成7年)1月17日 5時46分の阪神淡路大震災で亡くなった6,434名のご冥福をお祈りします。

写真:神戸市