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「教育者向け」セミナー開催者募集!

阪神・淡路大震災から30年の時を経て、防災教育は進化する!

産学連携で避難訓練をアップデートする新事業開始。
〜災害多発時代を生き抜く子どもたちの危険予測力と危険回避能力を育てる〜

教育×減災×テクノロジーで、子どもたちの命を守る!

 日本大学危機管理学部(学部長:福田充)とNPO法人減災教育普及協会(理事長:江夏猛史)、神奈川歯科大学歯学部総合歯学教育学講座(教育学分野長:板宮朋基)、一般社団法人AR防災(代表理事:板宮晶大)の4者は、「避難訓練をアップデートする!」事業推進のため、包括連携協定を締結することとなりました。本事業は、教育・保育施設における協働・実践により、教育効果に係るエビデンスを収集・検証し、標準的な避難訓練法を確立するとともに、避難訓練をアップデートする取組を全国に普及展開していくことを目的としています。

2025年1月14日、包括連携協定締結!記者会見&学生体験を実施

 本協定の締結にあたり、日本大学三軒茶屋キャンパスにて、下記の通り記者会見を開催致します。当日は、本事業の背景、目的、計画等についてお話させていただくと共に、日本大学危機管理学部の学生(約20名)を対象として、災害の実態に合わせた災害体験ツールの体験会を行います。

記者会見&学生体験
【日時】2025年1月14日(火) 10時00分~12時00分  (受付:9時30分)
【場所】日本大学三軒茶屋キャンパス(世田谷区下馬3-34-1)

(1)
趣旨説明 10時~11時
会場:1号館2階 会議室4
※4者から各10分のプレゼンテーション、その後全体で質疑応答(20分) 
 
(2)
締結式 11時~11時10分
会場:1号館2階 会議室4
※4者並んで締結式および写真撮影

(3)
学生体験 11時30分~12時
会場:1号館6階 フォーラム
※日本大学危機管理学部の学生を対象とした体験会を行う。
※ご希望がありましたら、報道関係者の皆さまもご体験可能です。

参加申込
 ご参加いただける場合は、誠に恐れ入りますが、【1月10日 (金) 】までに、お申込みフォームまたは、以下内容をご記入の上、rmss.kyougaku@nihon-u.ac.jp宛にお送りください。
・メール件名:1/14 記者会見申込
・本文:ご参加者氏名、ふりがな、貴社名、貴媒体名、電話番号、
メールアドレス、ご質問(もしあれば)
※事前のお申込みがなくても、当日飛び込みでご参加いただけます。

刻々と変わる災害の脅威に、古い訓練では対応できない。

写真:阪神・淡路大震災(神戸市)

 1995年1月17日阪神・淡路大震災以降、わが国は地震活動期に入ったとされています。さらに、地球規模の気候変動により水害は激甚化・頻発化することが予測されています。こうした災害多発時代を、いまの子ども達は生き抜いて行くことが求められています。一方、教育・保育施設で実施されている避難訓練の多くは、これだけ多くの災害を経験しているにも関わらず、津波避難を除くと何十年にもわたってほとんど変わっておりません。多くの現場で指導されている内容は、災害時にかえって危険性を高めかねないと私たちは危惧しています。

 これには様々な理由が考えられますが、頻度が低い災害に対して圧倒的に災害の実態が欠けていることに大きな理由があると考えています。一人一人がより災害の実態に近い状況をイメージする力「危険予測力」と状況に応じた正しい判断と行動を行う「危険回避能力」を養うことが重要です。

 こうした避難訓練を取り巻く課題を4者は共有した上で、根拠や効果が検証された標準的な避難訓練法を確立し、「避難訓練をアップデートすることが不可欠である」との認識に至りました。

東日本大震災・気仙沼市天井崩落(出典:宮城県総務部管財課)
天井の被害は、近年の地震で特に大きな注目を集めています。危険を見て逃げることで、被害を避けることができます。いざという時に動けるような訓練が必要です。

教育×減災×テクノロジーで革新!多様なツールで学ぶ、本当の安全。

 大きな災害ほど発生頻度が低いため、経験を通して学習することが困難です。そのため、災害を疑似体験できるツールが大変重要となります。地震や火災、浸水体験ができる施設は存在するものの、普段行う避難訓練に活用することは容易ではありません。こうした課題に対して、NPO法人減災教育普及協会が開発した避難訓練に特化した紙芝居「がたぐら」や、どこでも地震体験マット「YURETA(ユレタ)」によって、災害の実態に合わせ正しい判断と行動を行う「危険回避能力」を養うことができます。また、神奈川歯科大学板宮朋基教授が開発したAR/VRアプリ「Disaster Scope®」は、リアリティを伴った災害疑似体験が可能です。本事業を通して、さらなるツールの開発・改良を行い、ツールを効果的に活用するための指導マニュアル等の整備を進めて参ります。

小さな手で掴む、大きな安心。避難訓練が日本の災害対策を変える。

どこでも地震体験マット「YURETA(ユレタ)」

 避難訓練は、幼児期から繰り返し経験する体験型の防災教育であり、日本人の多くが避難訓練を通して災害のイメージを形成しています。意識的か無意識かを問わず、この初期の経験が、いざという時の行動に大きな影響を与えます。つまり、避難訓練をアップデートすることは、国民全体の防災意識を底上げし、より効果的な防災教育へとつながるということを意味します。そして、災害の実態に即した訓練を行うことで、より安全な避難を実現できるのです。

 しかし、教育・保育施設の現場は大変忙しく、新しい取組をなかなか取り入れることが簡単ではありません。しかし、避難訓練はどこの施設でも必ず行われています。最低でも年に3回程度、多いところでは毎月訓練が行われています。全国の教育・保育施設の避難訓練を実践的で効果的な内容にアップデートすることができれば、大きな被害軽減につながると確信しています。