子どもたちを守るために‟先生”が学ぶべき知識がある
東京都足立区の教育委員会さん主催で区内教育者向け勉強会を担当させていただきました。参加者は区内全小中学校の代表者(防災担当の教員)104名。時間は昨年と同じく1時間(実質50分)と通常の教員勉強会より短い時間でしたが、各学校の防災担当者が一堂に会す会議の中の”貴重な1時間”を減災教育に割いていただきました。昨年も参加された先生は全体の3分の2、3分の1は初参加だったので、30分は昨年の振り返り(復習)、後の20分は昨年行わなかった、危険を正しく知るワークショップ(想定外体験)でした。
体験学習の注意点 「体験がつくる強いバイアスに注意」
短い時間とはいえ防災・減災学習に体験学習を取り入れることは有効な手段です、しかし、その体験よって学習者に強いバイアスがかかりやすくなるのも事実ですので実施には注意が必要です。
STEP.1
復習した主な内容(レジュメより)
日本人が想定外に弱い理由 ・安全とは何か?(安全の定義) ・練習 この防災教育は正解?それとも不正解?
STEP.2
今回の学習のねらい(足立区教育委員会様より)
各校の代表である先生方が、防災に関する基礎的・基本的事項を系統的に理解することで、各学校の児童・生徒が思考力・判断力を高め、働かせることによって、防災について適切な意思決定ができる防災教育が各学校で計画・実施できるようにする。
STEP.3
次の目標
教育委員会さん主体はきっかけづくりまで、次は子どもに直接接する各学校が主体となり、学校ごとに違う危険を正しく学び、その知識を共有するための個別の勉強会を行うことが重要です。
前回のセミナーの様子はこちら