私たち保育士が学んだ減災教育を保護者さんにも是非知って欲しい!
これまでの常識では子供たちを守れない!子供たちを守るためにいま必要な視点と考え方
昨年7月に、市の教育委員会主催で、市内の全保育園・幼稚園の先生を対象に、勉強会を開催させて頂いた静岡県袋井市さん。その勉強会で得た気づきを、次の行動につなげてくれている熱心な2園さんから、保護者向け勉強会のご依頼を頂きました。
この2園さんでは、昨年の勉強会参加後に、園内での危険箇所再確認、それにともなう避難方法の見直し、固定しにくいものの固定化の検討、片付け方の見直し、備蓄品の見直しなど、園での様々な常識(長年同じような災害対策を続けてきたことで形骸化した対策や固定概念)の見直しを実施してこられたそうです。
「大切なのは、答えより答えの探し方」だと先生は知っている。
『先ずは自分達でやってみます。』
すぐにアドバイスを聞くのではなく、自分達は何が分かっていて、何が分かっていないのかを考え、悩んでみるというプロセスが、必要な答えを瞬時に見つけ出すという臨機応変の対応を可能にします。子供たちへの教育の中で、その事を理解している先生方は、私たちが考えるよりずっと成長が早く、その姿勢から私たちも多くのことを学ばせて頂くことが出来ます。
その自学自習の後、自分達では解決出来ない問題点を当協会へ相談、職員勉強会を経て、今回の保護者勉強会開催へ至りました。
今日がスタート
私たちが開催する勉強会は、『机に潜りなさい』とか『ダンゴムシになりなさい』とか、学習者が安心する答えを教える場ではありません。災害に『これで大丈夫』という答えはない。(あってはならない)だから、災害の中で、自らが状況に合わせて最善の答えを導き出す方法を一緒に考え、悩むのが私たちが大切にしている"減災教育"であり、勉強会なのです。答えがないということを学び、答えを探し続ける日々が、いつか来る想定外の災害に対抗できる唯一の手段であることを少しでも多くの人々に知って欲しい。
私たちはそう思っています。
【開催場所】
静岡県袋井市
>浅羽西幼稚園 2017.5.17
【参加者】
保護者54名、職員2名、ボランティア1名
【内容】
保護者勉強会(60分)→緊急地震速報を使用した地震避難訓練→津波避難訓練
>浅羽南幼稚園 2017.5.19
【参加者】
保護者70名、職員2名、ボランティア1名
市教育委員会1名、市防災課1名
【内容】
保護者勉強会(60分)