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私たちの考える、減災教育

「自分の命は自分で守る」主体性への気づき。

教育は、主体的に学び、考え、行動することで、優れた人材をつくります。

危機的状況では、自らの判断力と行動力に全てがかかっています。ですから災害教育ではどのような災害であろうと主体性を持ち、災害から「命を守る対策」を学ぶことが重要です。「命を守る対策」とは、被害を未然に防止するための、合理的、客観的、網羅的な考え方と手法です。しかし、痛ましい事故が起きてから再発防止策を考えることが多いのが現状です。

私たちは、事後ではなく事前に、管理者や責任者に向けて啓発や教育を行います。このことで、多くの人の「命を守る対策」となり企業や組織にとって被害が減ること、被害が出ても危害のひどさが少なくなることを目指しています。

被害はゼロにはできません。災害が起こる可能性は常にあります。前もって予想して対策を行うことで、万が一事故が起こった場合でも、すぐに対策を講じることができるでしょう。全員が安全について考えることで、安全に対しての現場の意識が高まり、常に改善する努力を現場に定着させることができます。企業や組織の対策を怠らない姿勢づくりこそ、責任者の義務を果たすことになります。

防災と減災の違い ~減災の取り組みの先に防災がある~

防災≠減災

「防災」は皆さん聞いたことがあると思います。一般的な意味は、「災害を防止すること」(広辞苑 第七版)です。

では、「減災」はどうでしょうか?「災害を減らすこと」そう答える方もいると思います。それも間違いではありませんが、それでは災害を防ぐという「防災」だけでよいということになります。重要なのは「防災」があるのに「減災」という言葉が必要になった理由です。実は「減災」は”災害を減らす”ではなく、”防げない”と覚悟する言葉なのです。想定外が容易に起こりうる自然災害に対して「防げる」という考え方で臨めは、対策を過信し油断していると言えます。過信や油断がつくる被害は人災です。逆に「想定を超えるかもしれない」、「防げないかもしれない」という思いがあれば、人は災害を警戒し対策に努力を怠らなくなるものです。「自分も被害に合うかもしれない」と覚悟するからこそ災害対策に必要な主体性が生れるのです。この減災の考え方を理解し、災害対策に努力を怠らない人づくりの先に、結果としてあるものが防災だと私たちは考えています。