保育・教育施設、企業・団体の防災担当の方を対象に、避難訓練(防災訓練)のアップデートをサポートします。
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なぜ避難訓練のアップデートが必要なのか?
大地震、大津波、豪雨、未知の病原体、新たなコンピュータウイルスなど、私たちを脅かすリスクは日々アップデートしています。それに対し、対策はアップデートできているでしょうか。
全国の多くの施設で義務的に行われている避難訓練や防災訓練。「いつも同じでつまらない」「意味がない」「時間の無駄」など参加者からの酷評が目立ちます。これは参加者だけの話ではありません。話を聞いてみると、避難訓練の責任者である防災担当者、校長、教頭、園長、教育委員会など、実施する側も疑問を持っていることがわかっています。
東京都の小中学校の先生向け勉強会(防災担当者、校長、教頭、教育委員会など100名以上が参加)でのアンケートでは、参加した全員が「いまの避難訓練は良くない」と答えた。
足立区教育委員会主催「学校での避難訓練を考える」アンケート
「地震が来たら机の下」というのは誰もが知っていることですが、実際の地震では様々なリスクが発現します。その中には机で防げるものもあるし、防げないものもある。「机の下」という行動が正解かどうかは、どのリスクに合わせるかで決まります。しかし、現在行われている多くの避難訓練では、リスクに合わせて行動するのではなく、指示通り動くことが目的になっているのです。
ポイントになるのは、想定外があるという状況設定です。そもそも事前対策で防げる相手なら被害は出ません。この状況設定を間違えば、訓練にならないだけでなく避難訓練という災害体験学習によって「災害とはこういうのもだ」という印象だけを残してしまいます。このように訓練用の状況設定の中で、言われた通り動くだけの避難訓練を繰り返すことで、言うことを聞く人は育っても、災害本番の状況に対応できないという結果に繋がります。災難を避ける目的の訓練が返って仇になってしまうのです。
防災訓練とは
災害の事前から事後までの防災に関わる様々な訓練を指します。
避難訓練とは
災難を避ける目的の訓練です。避難訓練は防災訓練の中の一つではありますが、災難(リスク)を避けるという明確な役割があります。
私たちは保育・教育施設や企業の防災に数多く関わってきた中で、避難訓練で多くの人たちが悩んでいることを知りました。また、防災に関する多くの問題は、避難訓練(防災訓練)のアップデートによって解決できることもわかってきました。
多くの場合、ほんの僅かなボタンの掛け違いで防災の歯車がかみ合わなくなっています。これまでやってきたこと全てを変えるのではなく、これまでの対策を活かしながら改善すべき点のみを変える。最小のアクションで最大の効果を上げるのが私たちの目的のひとつです。
私たちは、わからないから、わかった!という状態になるまで伴走し続けます。避難訓練は、命の大切さを知るために必要な教育です。ですから納得できるまで聞いてください。避難訓練のアップデートには多くの学びがあり、楽しさもあります。簡単な疑問や質問でも構いません。一人で悩まず、まずはお気軽にお問い合わせください。
NPO法人 減災教育普及協会
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045-532-8937